論文掲載 CUREUS Journal of Medical Science
理学療法学科 渡部潤一教授の研究論文が,CUREUS Journal of Medical Science(IF=1.4)に採択されました.本論文は愛媛大学総合健康センター 教授 古川 慎哉先生と共同で実施した運動と便秘に関する横断研究です.
便秘は非常に一般的な健康問題であるが、運動習慣と便秘の関連性については、まだ十分に理解されていない。今回のコホートでは日本の大学生12,497名を対象として運動習慣と便秘の関連を解析した。自己申告による便秘の有病率は6.5%であった。運動頻度と運動強度は、それぞれ独立して便秘と負の関連を示していた。年齢、BMI、飲酒、喫煙、貧血、スポーツによる怪我を調整した後、グループや友人との運動は便秘と独立して負の関連があることが示された(グループ:調整オッズ比(OR) - 0.70(95%信頼区間(CI):0.53-0.90)、友人:調整OR - 0.56(95% CI:0.42-0.74))。さらに、交絡因子として運動の強度と頻度を加えて調整したところ、友人との運動と便秘との関連のみが依然として有意であった(調整OR:0.61(95%CI:0.39-0.96))。
本結果は、便秘を有する患者へのリハビリテーションに役立つことを期待しています。特に、運動を実施する場合、強度と頻度のみに注目するのではなく、グループや友人との運動が便秘の予防に役立つ可能性があります。
論文名
Exercise Habits, Including Exercising With Partners, and the Prevalence of Self-Reported Constipation in Young Japanese People: A Cross-Sectional Study
DOI: 10.7759/cureus.74455