論文掲載 Cureus Journal of Medical Science
理学療法学科の室伏祐介講師、大学院博士前期課程の平田那奈氏、鈴木克彦教授による研究論文が、国際学術誌「Cureus」に掲載されました。
本研究では、しゃがみ込み動作の可否によって下腿三頭筋のせん断弾性率に差があるかを明らかにすることを目的としました。健常者を対象に、足関節背屈角度を変化させた際の腓腹筋内側頭・外側頭およびヒラメ筋のせん断弾性率を測定した結果、膝関節90度屈曲位・足関節背屈40度の条件下において、しゃがみ込み動作ができない群ではヒラメ筋のせん断弾性率が有意に低値を示しました。
本研究の結果は、しゃがみ込み動作の獲得に向けた評価指標の一つとなる可能性を示しており、リハビリテーションプログラムにおける目標設定の参考資料としての活用が期待されます。また、本成果は、ADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)の向上にも資する基礎的知見となることが示唆されました。
論文名:Effect of Soleus Muscle Shear Modulus on Deep Squatting Motion at Increased Ankle Dorsiflexion
DOI: 10.7759/cureus.87746