第13回日本運動器理学療法学術大会にて学部4年生が発表予定
2025年11月22日〜23日に大阪府で開催される第13回日本運動器理学療法学術大会において、理学療法学科4年の髙橋俊輔さんおよび髙橋晴翔さんが、卒業研究の成果を発表いたします。本研究は、昨年度より取り組んできた卒業研究の成果を、全国規模の学会で報告するものです。
なお、全国学会において学部生が研究成果を発表するのは、本学科における初の研究発表事例となります。
【演題名】クロノタイプと時間帯が膝関節筋力発揮に与える影響:異なる角速度における検討
【演者名】髙橋 俊輔、工藤 大輔、佐藤 寿晃
【発表形態】 口述発表
【内容】本研究では、朝型クロノタイプの健常者を対象に、異なる角速度条件における計測時間帯(夜間および翌朝)が膝関節の筋力発揮に及ぼす影響を検討した。その結果、角速度60°/sの条件では、夜間と比較して翌朝の平均膝関節伸展トルクが有意に高値を示した。本研究の結果は、個人の概日リズムを考慮した評価時期の設定が、より信頼性の高い筋力評価につながる可能性を示唆している。
【演題名】筋電図・超音波画像診断装置を用いた外側広筋の収縮強度と剪断波速度の関係
【演者名】髙橋晴翔,室伏祐介,加藤浩,鈴木克彦
【発表形態】 ポスター発表
【内容】本実験は、剪断波速度を測定し、高強度収縮時において剪断波速度が筋活動の指標となり得るかを明らかにすることである。その結果、剪断波速度は最大筋力の20%と40%・60%・80%との間で有意な差が認められたが階段上に差を認めることはなかった。これらの結果から、低強度の筋活動においては、剪断波速度が筋活動の指標となる可能性が示唆された。一方で、高強度の筋活動においては、剪断波速度が有効な指標となる可能性は低いと考えられる。