論文掲載　Biomechanics

　大学院博士前期課程在学中の辛嶋良介さんの研究論文がBiomechanicsに採択されました．本論文は，加藤教授の指導のもと実施した臨床研究です．
本研究では，変形性膝関節症，及び内側半月板損傷と診断された女性患者を対象に，体表より計測した立位での脛骨長軸の傾斜角 （Standing TA） とX線アライメント指標である大腿脛骨角，及びJoint line convergence angleとの関連性を検証しました．さらに，荷重条件の差異による脛骨長軸の傾斜角の変化量 （ΔTA） が慣性センサーで計測した立脚初期の大腿部と脛骨部の内反スラスト加速度 （ΔVTA） へ及ぼす影響を解析しました．その結果，Standing TAはいずれのX線アライメント指標と有意な正の相関を示しました．さらに，単回帰分析により，ΔTAは大腿部，及び脛骨部ΔVTAに対して，いずれも有意な正の影響を及ぼすことを示しました．


掲載雑誌名：Biomechanics
論文名：Effects of weight-bearing-induced changes in tibial inclination angle on varus thrust during gait in patients with knee osteoarthritis
Ryosuke Karashima, Shintaro Kishimoto, Takuya Ibara, Kiyotaka Hada, Tatsuo Motoyama, Masayuki Kawashima, Yusuke Murofushi, Hiroshi Katoh
URL：https://www.mdpi.com/2673-7078/5/4/98
DOI：https://doi.org/10.3390/biomechanics5040098