論文掲載　Journal of Functional Morphology and Kinesiology

　大学院博士後期課程在学中の松田友秋さんの研究論文がJournal of Functional Morphology and Kinesiologyに採択されました．本論文は，加藤教授の指導のもと実施したパイロットスタディです．
　本研究では，健常成人男性を対象に，下腿，及び腰部に装着した慣性モーションセンサー (Inertial Measurement Units; IMUセンサー) のデータを用いて推定した歩行単脚支持期の外部膝関節内転モーメント(Knee Adduction Moment; KAM）と三次元動作解システムによって得られたKAMの波形パターンの類似性を，歩行率の異なる3条件（115，100，85 steps/min）で検証しました．その結果，歩行率が115．100 steps/minの条件では，下腿，及び腰部に装着したIMUセンサーを用いることで，単脚支持期前半のKAM波形パターンを良好に推定できることが示されました．
　以上の結果から，歩行率100 steps/min以上の条件であれば，IMUセンサーを用いた簡易的な歩行解析で単脚支持期前半のKAM波形パターンが推定できることが示されました．

掲載雑誌名：Journal of Functional Morphology and Kinesiology
論文名：Estimation of the External Knee Adduction Moment Using Inertial Measurement Unit Sensors on the Shank and Lower Back: A Pilot Study
Tomoaki Matsuda, Junichi Watanabe, Tasuku Sotokawa, Toru Shishime, Hiroshi Katoh
URL： https://www.mdpi.com/2411-5142/10/3/356
DOI：https://doi.org/10.3390/jfmk10030356