論文掲載 Women's Health Reports
理学療法学科の渡部潤一教授による研究成果が、国際学術誌『Women's Health Reports』に掲載されました 。
本研究は、日本人女性の月経困難症(生理痛)に対し、運動の頻度や強度といった身体的側面だけでなく、誰と運動するかという「運動仲間」の有無がどのように関連しているかを調査しました 。運動は健康に良い影響を与えますが、日本人女性における運動習慣と月経痛の関連、特に社会的な環境(仲間の存在)が与える影響については十分に解明されていませんでした 。
日本人女子大学生4,892名を対象に、質問紙を用いて月経の状態(周期の規則性、痛みの強さ、鎮痛薬の使用)と運動習慣(頻度、強度、一人・友人・グループなどの仲間)を調査しました 。解析の結果、友人と運動する習慣がある女性は、運動習慣がない女性と比較して月経痛のリスクが32%低い(調整オッズ比 0.68)ことが明らかになりました 。また、グループでの運動も有意なリスク低下を示しましたが、一人での運動では月経痛との有意な関連は見られませんでした 。さらに、友人と運動する習慣は、鎮痛薬の使用頻度の低さとも関連していました 。
これらの結果は、女性の健康維持において単に運動量を増やすだけでなく、「他者と一緒に活動する」という社会的・心理的な側面が、痛みの軽減やQOLの向上に重要な役割を果たす可能性を示唆しています 。
論文タイトル: Association Between Exercise Habits, Including an Exercise Partner, and Menstrual Status in a Japanese Population
者: Junichi Watanabe, Shinya Furukawa, Teruki Miyake, Hironobu Nakaguchi, Masumi Miyazaki, Ayumi Kusumoto, Yoshimasa Murakami, Osamu Yoshida, Aki Kato, Katsunori Kumamoto, and Yoichi Hiasa
掲載誌: Women's Health Reports
DOI:10.1177/26884844251411054