論文掲載 日本安全運転医療学会誌
桔梗ヶ原病院の園原和樹医師と、本学作業療法学科の外川佑教授による共同研究「運転中の視野範囲を可視化する試み―普通自動車を用いた車内4箇所の視線角度測定による評価―」が、『日本安全運転医療学会誌』第5巻第1号に掲載されました。
本研究では、視野障害と交通事故との関連が指摘される一方で、運転に必要な視野の定義が不明確であるという背景を踏まえ、実際の普通自動車を用いて運転席からの視線角度を測定し、運転中の視野範囲を可視化しました。視野範囲の計測方法に関する検者間信頼性の検証に加え、健常ドライバーの視野範囲と視野障害者の視野検査結果を照合することで、現実的な視野制限の影響を明らかにしました。
本成果により、視野障害者が運転席に座った際の見え方を現実に即して評価できるようになり、運転再開の可否を判断するための支援ツールとしての活用が期待されます。なお、本論文は掲載から1年間は非公開で、その後に一般公開される予定です。
論文タイトル:運転中の視野範囲を可視化する試み ―普通自動車を用いた車内4箇所の視線角度測定による評価―
掲載誌:日本安全運転医療学会誌 第5巻1号(2025年)