国際交流
国際交流2024年
看護学科では、米国コロラド大学デンバー校アンシュッツメディカルキャンパス看護学部(University of Colorado Denver, Anschutz Medical Campus, College of Nursing)と国際交流協定を結んでいます。2024年は、本学4年生2名と引率教員2名で、コロラド州デンバー市オーロラ地区にあるコロラド大学看護学部を訪問しました。
研修日程
11月2日(土) | 羽田国際空港に集合、デンバー国際空港に向け出発 同日 デンバー国際空港到着 |
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11月3日(日) | 終日:Red Rocks Parkなど コロラド州内滞在 |
11月4日(月) | 午前:特別講義 Pamela Prag 先生,Masayo Mishiyama先生 キャンパスツアー 午後:シェリダン・ヘルス・サービス見学 |
11月5日(火) | 午前:コロラド大学 College of Nursing Clinical Education Center 訪問 コロラド大学付属こども病院見学 午後:Mary Beth Flynn Makic 先生 との懇談会 |
11月6日(水) | 午前:Denver Hospice 見学 |
11月7日(木) | 午前:特別講義「根拠に基づく看護実践」
Mary Beth Flynn Makic 先生 午前:コロラド大学看護学部長へのプレゼンテーション午後:コロラド大学病院 見学 |
11月8日(金) | 午前:デンバー国際空港から羽田国際空港に向け出発 |
11月9日(土) | 午後:羽田国際空港に到着 |
講義やキャンパスツアーにつながりを感じる
講義「米国の看護の概要」や「根拠に基づく看護実践とナースサイエンティストの役割」など、滞在中の講義はほぼ全て英語によるものでしたが、学生たちは通訳の助けを借りながら受講し、積極的に質問をしていました。
先生方の講義を受けて、アメリカと日本の医療制度や看護の違い、看護の共通とする課題等を知り、国際的な視野で医療や看護を考える機会となりました。
また、看護学部キャンパス内には、いたるところに日本や本学とのつながりが展示されており、看護学におけるつながりの深さを感じることができました。

コロラド大学 看護学部本部棟

看護学部 Historical Room

看護学部キャンパス内
教育施設見学
コロラド大学看護学部内にはいくつかの教育施設がありますが、このうちCenter for Advancing Professional Excellenceを見学しました。シミュレーターを活用した演習を模擬体験するなど、コロラド大学看護学部の学生が行う演習の環境を一部経験しました。

シミュレーターを使った演習体験

コロラド大学看護学部シミュレーション演習室
保健医療機関の見学(コロラド大学こども病院・コロラド大学病院)
保健医療機関の見学でも、多くの発見がありました。
2024年の研修では、コロラド大学こども病院、シェリダンヘルスサービス、デンバーホスピス、コロラド大学病院を見学しました。
参加した学生の感想は、このページの末尾にありますのでぜひご覧ください。

コロラド大学こども病院

こども病院の病室

こども病院産科内分娩室にて

コロラド大学病院を案内してくださったパメラ先生と

パメラ先生との見学中には考えるきっかけが沢山あります

沢山の発見を得た見学でした
保健医療機関の見学(シェリダンヘルスサービス、デンバーホスピス)
市街地以外での保健医療における配慮や工夫を知る機会も多くありました。
シェリダン地区にある診療所は、高度実践看護師が管理職者であり初期診療の担い手でもありました。
英語を母国語としない方でも来訪しやすくする工夫について多くを知ることができました。
デンバーホスピスはホスピスとして高い水準の配慮がなされていることを知ることができました。

地域での卓越した実践は、高度実践看護師によって運営されていました

様々な背景をもった人々の多くが訪れやすい工夫が沢山ありました

警戒心や恐怖心を抱きにくい環境づくりを考えるきっかけをいただきました

デンバーホスピスのエントランス

デンバーホスピスでの意見交換

案内してくださった皆さんと
コロラド大学看護学部長へのプレゼンテーション
研修の最終日には、コロラド大学看護部長ほか数名の看護学部の先生方に、
研修に参加したことで得た発見を英語でプレゼンテーションしました。

プレゼンテーション前の最終確認に、MaryBeth先生が助言をくれています

プレゼンテーションを終えました

看護学部長ほか看護学部の幹部の先生方と。プレゼンテーション後、とても褒められました
デンバー市街や郊外での時間
デンバー市街や郊外のRed Rocks Parkを散策する時間ももつことができました。
研修最終日の午後には、デンバー市街を学生と引率教員とで歩きました。

この日は電車で移動しました

コロラド州議事堂(正面)

デンバー ユニオン・ステーション
参加した学生の感想
参加した学生の感想を、それぞれ紹介します。
コロラド研修を通して、コミュニケーションの大切さと、医療や看護において、人の心に寄り添う気持ちを常に持って関わることの大切さを学びました。特に、文化や価値観が異なるからこそ、対象者を見る際に自身の捉え方に偏見がないか内省し、対象者や職員同士とのコミュニケーションを深めることの大切さを実感しました。それが公平なケアや対象理解に繋がると考えることができました。
デンバーホスピスや子ども病院では、対象者が安心し癒される環境が整っており、日本の医療施設との違いにも気づくことができました。
日本では気づけなかったことに触れ、医療や看護、人を支えるうえで大切な共通点について考えを深める貴重な機会となりました。この経験で得た学びを今後に活かし、これからも深めていきたいと思います。
コロラド研修に参加したいと思い、本学への編入を志望しました。日本を離れ、コロラド州の1週間での研修は、驚きの連続でした。研修では「公平」と「平等」の違いを明確に理解し、公平なケアの重要性について深く考えることができました。公平なケアの提供のためには、相手の立場に立つこと。そして、自分の中にある偏った考えに気づき、それを理解した上で対象者と向き合うことが大切だと学びました。また、言語の違いを超えたコミュニケーションを通じて、相手を尊重しながら関わることの重要性を実感しました。今後は、国際的な視野を持ち、国内外で貢献できる看護を実践していきたいと思います。

デンバー市街で

Red Rocks Parkで

研修中のひとコマ