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100編目の原著論文公表にあたって皆様に感謝!

 令和3年(2021年)12月25日

山形県立保健医療大学 作業療法学科 藤井 浩美

 昭和58年(1983年)に、最初の研究論文が公表されてから38年の歳月が経過した令和3年(2021年)9月に、浦山(鈴木)温子先生たちとの研究論文“Kinetics of Visual Axis and Pupil Diameter during Caregiver-assisted Eating"がAsian Journal of Occupational Therapyに受理されました。この研究成果の受理によって、私が関わった原著論文が100編に達しました。この機会に、これまでお付き合い頂きました共同研究者をはじめ、関係各位に心から感謝申し上げます。
 これまでの研究成果を振り返ると、総勢145名の共同研究者と30編の英文を含めて、様々な学術誌に掲載されてきました。私が昭和58年に公表した「手指機能の回復段階評価に関する一報; 脳卒中後の片麻痺患者を中心に」の研究論文は、一眼レフカメラを用いたシンプルな研究デザインで、当時の青森県作業療法に掲載されました。その頃の私は、青森県南津軽郡碇ヶ関村(現在の平川市)にあった財団法人黎明郷リハビリテーション病院(弘前脳卒中・リハビリテーションセンターの前身)に勤務しておりました。
 作業療法士になってからの17年間は、青森県弘前市を拠点に研究活動に取り組んでおりました。この頃の業績を見ると、紀要や地方誌が中心でした。全国誌と言えば、日本作業療法学会誌(Proceedings)が多く、査読があるといっても、学術大会での発表を目途とした予稿集でした。この頃のProceedingsは、2頁で目的、対象と方法、結果、考察および文献を掲載するルールになっておりましたが、今回の原著論文には含めておりません。唯一、第8回国際リハビリテーション医学会では、300 wordsの抄録で演題が採択された後、5頁もののProceedingsの執筆要請に答えたため、原著論文に加えました。
 平成12年(2000年)4月からは、山形県山形市に拠点を移して研究活動に取り組んできました。この頃から全国誌や国際誌を意識して執筆するようになりました。そして、学術誌「作業療法」や総合リハビリテーション、作業療法ジャーナルなどへ研究論文が掲載されるようになりました。2007年にJournal of Electromyography and Kinesiologyに原著論文が掲載されてからは、本格的に国際誌への掲載が進みました。山形大学や山形県立保健医療大学(本学)の方々との共同研究が、次々に国際誌へ掲載されるようになり、現在に至っております。
 本学の創立20年にあわせて「20年間で観えたこと」を執筆した際、本学へ着任してからの共同研究者トップ10を調査しました。当時、国内外55編の原著論文と222回の学会発表をもとにして、共同研究者ランキングをまとめました。そこで今回は、100編の原著論文を本学大学院の指導教員資格審査基準に照らして調べました。採点基準は国際誌筆頭者が8点、共著者が4点、国内誌筆頭者が4点、共著者が2点です。責任著者は筆頭著者と同等としました。その結果は、以下の通りです。
 第9位は、32点の福田恵美子先生と藤原健一先生、藤倉美雪先生のお三方です。福田先生は、2004年から2011年まで同僚として働いた作業療法士の大先輩です。藤原先生は、弘前大学時代の教え子で、本学開設から5年間は同僚として働いた間柄です。藤倉先生は、弘前大学時代の教え子で本学大学院修士課程の第5期修了生です。
 第8位は、42点の仁藤充洋先生です。仁藤先生は、本学学部・大学院修士課程の第7期修了生の教え子で、内藤輝先生のもとで博士課程を修了しました。現在は、山形大学医学部解剖学第一講座の講師として活躍しており、本学の非常勤講師・客員研究員です。彼が筆頭著者でExperimental Brain Researchに2編の研究論文を公表したことは、私にとって特記すべき内容です。
 第6位は、48点の清宮良昭先生と由利拓真先生です。清宮先生は、私の卒業研究担当教員で弘前時代の共同研究者のお一人です。由利先生は、本学大学院前期13期、後期2期修了生の教え子で、本学初の日本学術振興会特別研究員として研究に取り組みました。Postdoctoral fellowとして、Department of Biomedical Engineering, University of Texas at San Antonioで研究を続け、現在は京都大学医学部付属病院に勤務しており、本学の客員研究員です。
 第5位は、50点の清重佳郎先生です。清重先生は本学の元同僚であり、本学に大学院博士課程を設置した前後に大学院生の研究指導でご尽力頂きました。現在も本学大学院生へのご指導ご支援を頂いております。
 第3位は、66点の鈴木由美先生と鈴木克彦先生です。鈴木由美先生は、本学大学院修士課程の第1期生であり、大学院修了後も公立置賜総合病院の林雅弘先生とともに共同研究を続け、現在は同僚として働いております。鈴木克彦先生は、内藤輝先生の門下生であり、本学の同僚です。
 第2位は、84点の佐藤寿晃先生です。佐藤先生は弘前大学時代の教え子で、同期生として内藤輝先生にご指導を頂いた本学の同僚です。
 そして第1位は、132点の内藤輝先生です。内藤先生は、私の山形大学大学院医学系研究科博士課程での指導教授で1999年からお付き合い頂いているほか、本学の同僚や学生が大勢お世話になっております。
 その他にもご紹介したい共同研究者は沢山おります。私たちのような応用科学の研究分野では、一人で研究を成就させることが困難です。これまでの38年にわたる飽くなき取り組みは、共同研究者の方々と苦楽をともにしてきたからこそ、達成できたのです。そして、100編の原著論文に積み重なったのです。「百」には多数の意味があり、「100」には、新たな始まりと決断の意味があるそうです。多くの共同研究者とともに100編の研究成果にたどり着いたことは、とても喜ばしいことです。そして、この文章をまとめながら、ともに研究に取り組んだ皆様に想いを馳せております。しかしながら、現状に立ち止まっている訳には行きません。
 12月23日には森川敦子先生、24日には松田直子先生たちとの研究論文が公開され、2編の原著論文が加わりました。年末にとてもうれしいニュースです。そして、このニュースを受けて「まだまだ精進を続けなければ!」と思う次第です。今年は、原著論文100編達成という大きな節目の年になりました。そして、新たなステージへの幕開けの年にもなりました。皆様には、この先もご支援、ご協力のほどお願い申し上げます。