カリキュラム紹介
作業療法学科での学部教育は、作業療法士免許取得は当然のことですが、将来の作業療法を背負うことのできる視野を持った人材の育成を目標としています。
一学年では一般教養科目や基礎医学、作業療法の基本的概念を中心に履修し、医療人としてふさわしい教養を身につけます。特に「作業療法とは、個人の適切な作業遂行過程を治療すること」を理解することが重要です。また、早期臨床体験を通じて臨床場面を理解し、学習意欲を高めることも行われます。
二学年では、作業療法の実践に向けて臨床領域別に講義や演習が行われます。各臨床領域の中で、対象者に対する基本的な治療理論や疾患別アプローチが教育されます。医療的知識を集中的に履修する学年ですが、一方で、作業療法が今後必要とされる領域は医療にとどまらず、福祉や一般社会に広がっていることを理解することも期待されており、こうした社会的ニーズを理解するための実習も行われます。
三学年では、主として臨床実習が行われます。臨床実習は各臨床領域を三分し、三学年から四学年にかけて実施されますが、その大半は三学年で実施されます。実習地は本県を中心に日本各地で実施され、各地の実情を踏まえた実践教育が行われます。
四学年は、臨床実習と卒業研究がおこなわれます。卒業研究は重要であり、臨床での治療法の研究から社会的調査まで、幅広く行われています。また、カリキュラム外で国家試験への指導も積極的に行われます。