理事長(学長)のあいさつ — 公立大学法人 山形県立保健医療大学
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理事長(学長)のあいさつ


 

 
    理事長(学長)日下部 明
  
わが国では第3次の国民健康づくり対策として「健康日本21」を策定し諸施策を進めてきたところでありますが、平成19年4月に公表された中間評価報告書を受けて、さらに一層官民挙げてメタボリック・シンドロームに着目した特定健康診査・特定保健指導の実施など、健康をめぐる多くの諸課題に対処しようとしております。
山形県では「山形県健康増進計画」を策定し、県民一人ひとりが主体的に自らの生活習慣の改善等の健康づくりを行えるような環境の整備を目指しています。
 
一方、保健医療の現状をみますと、脳死と臓器移植、再生医療、新興感染症、ヒトの遺伝情報の解読、遺伝子治療など新しい医療技術の開発や、インフォームド・コンセント、癌告知や終末期医療など、人々の死生観や倫理観など新たな考えが要求されてきています。医療の高度化、専門化が進展する一方、わが国は人口の減少に加え、人口の22.7パーセントを65歳以上の高齢者が占めるという世界で例を見ない高齢社会となり、予防給付を含む介護保険制度が定着してきています。安定的で持続可能な医療保険制度の運営も大きな課題となってきています。
 
このようにわが国の保健医療をめぐる課題は多く、より高度な知識と技能を有すると共に、豊かな人間性を備えた質の高い保健医療従事者の養成は不可欠なものとなっています。山形県では平成12年4月に、看護学科、理学療法学科、作業療法学科の3学科からなる保健医療学部を擁する山形県立保健医療大学を開学し、さらに平成16年4月から、看護、理学療法、作業療法、3分野の修士課程、保健医療学研究科を専攻する大学院を開設し今日に至っています。
 
本学では臨床の現場で益々重要になってきているチーム医療という視点に立って、各学科が共通で学ぶことが出来るように配慮しています。これにより職種の異なる学生がお互いの職種の役割を理解し、保健・医療・福祉の現場で連携、協調していく基礎を培うこととしています。また、本学の教育目標の一つに国際的視野を持ち活躍できる人材の育成を掲げており、山形県が姉妹県州となっているアメリカ・コロラド州・デンバーのコロラド大学・看護学部・理学療法学科、コロラド州立大学・作業療法学部と学術交流協力促進に関する協定を結び、教員や学生の交流を毎年盛んに行っています。最近のICTの進展に伴い、保健医療分野でも電子化が急速に進んでいます。そこで本学では、メールによる教職員、学生間の連絡、課題提出、インターネットを介しての医療情報の収集などのためにネットワークシステムを整備し、その活用のための情報リテラシー教育も行っており、図書館も充実しています。さらに、各学科では最新の研究機器を導入しており、充実した研究活動が行えるように整備をしています。
 
美しい自然に恵まれた山形で、素晴らしい環境の「健康の森公園」と、主な臨床実習場所となる設備の整った県立中央病院が隣接している恵まれた教育現場で学び、友人や師と語り、信頼を培い、あなたの保健医療にかける夢を実現して下さい。
 
医療を学び、実践していく時に最も大切な4つのH、Head(頭脳)、Hand(技術)、Heart(心)、最後にHealth(健康)をいつも忘れないようにして勉学に励み、それぞれの目標を達成するよう希望します。21世紀に保健・医療・福祉の現場で活躍したいという意欲あふれる多くの皆さんが本学においでになり、共に学び、語り合える日を心よりお待ちしています。

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