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2015 年頭のご挨拶 

 作業療法学科・作業療法学分野を代表して

大学の使命

学科長・分野代表 藤井 浩美

謹賀新年!

 2015年(平成27年)が始まりました。皆様にとって、今年が実り多き一年になることを心からご祈念申し上げます。

 2000年(平成12年)4月に四年制大学として始動した山形県立保健医療大学(本学)は、今年16年目を迎えます。前身の山形県立保健医療短期大学を含めますと、19年目になります。19年目を人生に例えるならば、高等学校を卒業し、大学へ入学する年頃です。本学の教育目標は「豊かな心と創造力を備えた保健医療技術者を育成します」とあります。しかしながら、豊かな心と創造力を備えたいち作業療法士を育てることが私たちの目標とは思っておりません。見通し力 Vision、統率力 Leadership、経営力 Managementおよび交渉力 Negotiation skillを兼ね備えた真のリーダーを育成することが使命と考えております。そして、そのような志のある学生を受け入れたいと願っております。

 過日、作業療法士の資格を有する企業家実業家の皆さんと懇談する機会を得ました。その中で、皆さんが学部学生に期待することとは、「柔軟性、協調性および伝達力があること、感情移入(共感)ができること、ストレス耐性が高いこと、自分の日常生活活動(衣食住の管理や予定の管理)ができること、そして謙虚であること」とのことでした。「決して、専門的に高い知識や技術を求めている訳ではありません」とのことです。加えて「これら 作業療法士に必要な常識 Common senseがかね備わっていてこそ、専門的に高い知識や技術が身に付くもの」とも述べられておりました。

 1996年(平成8年)7月19日の第15期中央教育審議会の答申は、子どもたちの生活の現状を「ゆとりの無さ、社会性の不足と倫理観の問題、自立の遅れ、健康・体力の問題と同時に、国際性や社会参加・社会貢献の意識が高い」と指摘しました。その上で、これからの社会に求められる教育の在り方の基本的な方向として、全人的な「生きる力」の育成が必要であると結論付け「ゆとり」を重視した学習指導要領の導入を開始しました。しかし、2011年度には小・中学校で、2012年度には高等学校で見直されました。2015年度(平成27年度)からは、この新学習指導要領に沿って教育を受けた学生が本学に入学して参ります。

 第2代学長の廣井正彦先生は、これらの状況を鑑みて、いち早く大学院設置の必要性を示されました。そして、2004年の学部第1期生卒業と同時に大学院修士課程の開学にこぎつけられました。しかしながら、その後の紆余曲折で博士課程の設置はままならず、11年の歳月が流れようとしております。真のリーダー育成が大学の使命とするならば、博士課程は必要不可欠です。「今年こそは、その道筋を付けたい!」これが2015年頭の抱負です。

2015年(平成27年)元旦 

一般社団法人 日本作業療法士協会理事として

見通し、統率し、経営する力
理事 藤井 浩美
 世の中は、自分がおかれた環境の中で「どのように行動するか」によって変わっていくものです。これを胸に刻んで今年一年を主体的に歩む覚悟です。中央教育審議会大学分科会審議で「自主性・自律性が尊重される大学は、自ら率先して時代の変化に対応した自己改革を行なっていくべきであり、そのために大学を内側から改革しようと努力している人々に対して、力強く支援すべきである」という大学ガバナンス(統治)改革の理念が示されました。
 これは一般社団法人日本作業療法士協会にも当てはまることです。時代の変化に適応するためにも、明確な目標と理念を持って前進する組織にして行きたい!1966年に設立された日本作業療法士協会は、50歳を迎えようとしています。次の50年間、さらなる飛躍のための秩序を創造していきたい!それには見通し力、統率力(リーダーシップ)および経営力(マネージメント)を兼ね備えた人材が必要です。全国の人材を有機的に結びつける仕組みをつくりたい!それが私の目標です。
 2015年(平成27年)元旦